2025年パーソナルトレ:継続が育てる力 – “続けたい”と思える時間を、成果につなげるために。

ジュニア向けパーソナルトレーニングを開始してから8年目、毎年いくつかの特徴があります。

今年は、2年目・3年目を迎えた選手が増えました。
最初の目標を達成したあとも「もう少し上へ」と自分で次の課題を見つけ、
それに合わせてトレーニング内容も進化しています。

スタジオを始めた当初は、1シーズンや数か月の短期利用を想定していた部分もありました。
けれど実際に続けてくれる選手たちは、1年ごとに身体も思考も変化し、
トレーニング自体が「次のステップに進むための習慣」に変わっていきました。

今では、継続して通うことが“当たり前”になっている選手たちが、
全国大会で優勝したり、海外の試合で表彰台に上ったりと、
それぞれの舞台で確かな結果を残すようになっています。


1年目は「まずできるようになる」ための時間。
基本の姿勢、動作、体幹の使い方など、土台づくりが中心。
2年目は、積み上げてきた基礎の上に「より速く」「より正確に」を重ねるフェーズになります。
そして3年目には、“結果を取りに行くためのトレーニング”へと自然に変わっていきました。

その過程で、選手たちは自分の身体の変化を自覚し始めます。
「前より疲れにくくなった」「体がブレなくなった」「苦手だったジャンプが安定してきた」—
こうした小さな実感の積み重ねが、次の挑戦へのエネルギーになっていく。
トレーニングを“続ける”理由が、外から与えられるものではなく、
自分の内側から生まれてくる瞬間を、何度も見てきました。

また、トレーナー側にとっても、継続は大きな学びです。
同じ選手を長期的に見ることで、
「どんな刺激で伸びるか」「どんな時期に停滞しやすいか」がより明確になります。


データ的にも感覚的にも、その選手だけの“伸び方の特徴”が見えてくる。
その積み重ねが、次に続く選手たちへの設計にも反映されていきます。

 


2.楽しさと刺激を保つ仕掛け

トレーニングを継続するうえで大切なのは、「ただ頑張る」だけにならないこと。
競技練習は、どうしても同じ動作を繰り返す場面が多かったり、努力のわりに変化が感じづらい時期があります。
だからこそ、トレーニングの時間では“前向きに取り組める工夫”を大切にしています。

ひとつは、トレーニングの核は変えずに方法を変えること。
たとえば体幹を鍛えるときでも、器具を変えたり、バランスを崩した状態で行ってみたり、
同じ目的に対してさまざまな刺激を入れるようにしています。

(おかげでスタジオにはありとあらゆるトレーニング器具があふれてきました、整理整頓が大変!)


瞬発力を鍛えるときも、podで反応スピードを競う日もあればパラシュートをつけてダッシュする日もある。
テーマは変わらないけれど、やり方を少し変えるだけで選手の集中度も表情も変わります。

また、「競争」や「ゲーム性」を取り入れることもあります。
トレーナーが投げたカラーマーカーを指定した色ごとに手足で弾く、
反応タスクのような瞬発トレーニングでは、以前よりも速く正確に動けたときの嬉しそうな笑顔が印象的です。
その瞬間の“楽しい”という感覚が、次の挑戦へのモチベーションになります。

そしてもう一つ大切にしているのは、自分の変化を“気づける”仕組みです。
同じ条件で反応スピードを測ったり、記録を残して比較したりすることで、
「前より速くなってる」「今日は集中できた」と自分で感じ取れるようになる。
数字やグラフはあくまで補助ですが、それをきっかけに、自分の身体の反応や感覚に意識が向くようになります。

トレーニングは、結果を出すための手段であると同時に、
自分の身体と向き合い、成長を実感するための時間でもあります。
「今日は何をやるんだろう」と少しワクワクしながらスタジオに来てくれる—
そうした空気をつくることが、何より大事だと感じています。

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所要時間:約60分|対象:小学生〜高校生(保護者同席可)

3.ケガと向き合うトレーニング

選手のレベルが上がるほど、どこかしらに痛みを抱えていることも少なくありません。
試合が続くシーズン中や、成長期の身体の変化に伴って、
万全の状態で練習できない期間が生まれることもあります。

そんなときは「できないこと」ではなく、「できること」を探す時間に切り替えます。
たとえば下半身に負担がかけられない場合は、上半身の安定性や体幹の反応トレーニングを中心に。
バランス系や呼吸筋トレーニングなど、負荷を調整しながら“動きを止めない”ことを重視します。

完全に回復したときに「ブランクを感じない」状態で戻れるように、
痛みのある期間も、身体や感覚をつなげておく。
これは、試合に出続けるエリート層の選手ほど大切な要素です。

ケガの時期こそ、焦らず、自分の身体と丁寧に向き合う時間に。
トレーニングを通じて得た「身体を感じ取る力」が、復帰後の安定したパフォーマンスに必ずつながっていきます。

 

 

4.2025年の学びと、次のテーマへ

今年は「継続する選手」が増えたことで、トレーニングの中にもデータが蓄積されて、
ひとりひとりの伸び方や停滞のタイミングがより明確になってきました。

数字や記録で見える変化と、現場で感じ取る“動きの感覚”の両方をすり合わせながら、
選手自身が「成長を自分で掴める」ようになること。
それが、これからのテーマでもあります。

来年は、そうした経験をもとに
「データ×感覚の融合」を意識した指導に取り組んでいく予定です。
数値だけでは測れない“動きの質”を、より精密に可視化していくこと。
そして、その変化を本人が実感できるように伝えること。

トレーニングが、努力を支えるだけでなく、
“続けたい”と思える場所であり続けるように。
2026年も、現場から学びながら前へ進んでいきます。

まずは体験から。
選手の現状に合わせて、無理なく続けられるメニューをご提案します。

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★パーソナルトレーニング受講者が取り組む競技と競技実績の一例★

  • フィギュアスケート:ブロック大会上位~全国・海外試合での表彰台・優勝などレベルはさまざま
  • 一輪車:都大会、全国大会での表彰台
  • 競泳:全国大会優勝
  • そのほかの競技:チアダンス、チアリーディング、バレエ、テニスなど

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