2021年(10月現在)にお申し込みのあったパーソナルトレーニング(プライベートレッスン)をご紹介します。(年齢は受講開始時)
(▼スマートフォンで見る場合は横のほうが見やすいと思います)
Cさん(12歳) | Rさん(8歳) | Sさん(8歳) | Kさん(9歳) | Hさん(11歳) | |
習いごと | バレエ | フィギュアスケート | チアリーディング | バレエ | チアダンス |
在住エリア | 東京・東部 | 東京・都心 | 東京・副都心 | 東京・副都心 | 東京・西部 |
レッスン開始月 | 2021/1~ | 2021/3~7 | 2021/6~ | 2021/7~ | 2021/10~ |
コースの組み合わせ | 10回、単発 | 10回、単発、オンライン(10回) | 10回、単発 | 10回、6回 | 10回 |
受講のきっかけ・課題 | 体幹筋強化、練習量増加に備えたケガ防止のための身体づくり | ジャンプ、スピンの向上のための筋力・柔軟性アップ | I字バランス・スコーピオンの精度向上 | 体幹筋強化、全体的なパフォーマンス向上 | Y字バランスやジャンプの軸ブレ解消のための体幹筋強化 |
レッスン内容(強化ポイント) |
・腹横筋、腸腰筋、背筋等の強化 |
・柔軟性(開脚)の強化 |
・軸足の安定に必要な感覚を習得 |
・軸足の安定に必要な感覚を習得 |
・軸脚の安定に必要な感覚を習得 |
どの受講生も、トレーニングで鍛えている筋肉と課題のある動作のつながりがなんとなくあやふやです。
トレーニング中は筋肉と動作の関連、どのように意識したら良いかということを常に実践して確認できるようにしています。最初はなんとなくでしか分からない感覚ですが、継続していくことで徐々にわかるようになってきています。
また、習いごとでの課題はそれぞれ違いますが、心も身体も成長途上ならではの共通した課題もあり、大きくはつぎの3つと感じています。
- 成長期の身体変化とトレーニング方法
- モチベーションの維持
- 習いごとの練習量と基礎トレーニングのバランス
同年齢でも体格に大きな差があったり、モチベーションはそれぞれの性格に左右される部分も大きく、「これが正解」というものはありませんが、わたしなりに取り組んでいる工夫をご紹介します。
1.成長期の身体変化とトレーニング方法
身長・体重の違いや、その子自身の日々の身体変化はトレーニング方法・量にも当然影響がありますし、そのときどきで臨機応変な対応が必要になります。
まず、神経筋の発達はおおむね10歳前後でピークに達するといわれているので、10歳未満の子にはなるべく多様な動きのなかでトレーニングできる工夫を(*)、10歳以上の子の場合は骨格筋の成長度合いに応じて筋肉や心肺機能に少し負荷がかかるようなトレーニングを実践しています。
(*)詳細はこのページの最後にあるリンク先の記事をご参考ください(「ゴールデンエイジ期は多様なトレーニングで基礎体力アップ」)
そのほか、たとえば身長が伸びるときに発生するといわれている「成長痛」と思われるひざの痛み、気圧の変化を受けやすい子は、日によって体のだるさや頭痛を訴えるときもあります。
そのような何かしらの不調があるときは、基本的にトレーニング負荷は減らした対応をしています。
基本的に、というのは事前に予定していたトレーニングの体勢を一旦取ってみて、痛みを感じるようであれば中止、5回くらいならばできそうだなという様子であれば予定回数の半分~7割程度を目安に実践しています。
スタジオでのトレーニングも、宿題として出している自宅トレーニングも同じ対応です。
大切にしているのは、こちらが勝手に判断して決めてしまうのではなく、トレーニングをしている本人がどれくらいまでならできるかを判断できるようになることだと考えています。
もちろんその判断が合っているか、間違っているかの精度は最初は低いかもしれませんが、自分の体調の状況は常に自分で理解する、管理するという意識を持ってもらうことが、結果的に、ケガすることなくパフォーマンスアップにつながるのではないかとわたしは思います。
2.モチベーションの維持
習っている競技で、発表会やコンクール、選抜メンバーのテスト、外部のオーディション、検定受検など、何かしらのチャレンジがみなさんあります。
結果が良ければもちろんモチベーションは上がる一方ですが、悪いほうに終わってしまった場合は当然モチベーションも一時的に影響があります。
あるいは、上述したようなチャレンジの有無に関わらず、練習やトレーニング自体にマンネリ化が続けばそれはそれでモチベーションに悪い影響与えてしまいます。
なので、わたしができる工夫としては、基礎トレーニングの継続によってパフォーマンスを発揮するための土台はできてきていること、それを常に意識してもらうようにしています。
具体的にはたとえば課題とされている動作のうち、以前と比べてできるようになった部分、あるいは、どこはクリアできていてどこに課題が残っているのか?というのを、実践したときにしっかり伝えたり、映像で分析したものを見せながら解説しています。本人が客観的に自分の動作を見て成長を感じられるような工夫を心がけています。
もちろん、どんな工夫をしてもモチベーションには個人差があるので落ちるときは落ちるし、完全に落ちるのを防げるわけではないと思いますが、それでも、日々がんばっていることが自分の成長につながっていると実感できれば、目の前の結果だけに振り回されずに、自分の気持ちに向き合えるのではないかと考えています。
3.習いごとの練習量と基礎トレーニングのバランス
習いごとの競技で大会やコンクール前などは、みなさん、練習頻度が一気に上がります。多い子は週6、一日あたりの練習時間も2,3時間以上、というのもわりと普通なようです。
そうなると基礎トレーニングの量も当然変わってきます。スタジオでのトレーニングも週1回だったのを隔週にしたり、コースでの申込みではなく単発での申込みなどで対応しています。
ふだんの練習量が増えたときに、第一に考えるべきは、身体はきちんと回復できているかどうか。
大人に比べれば圧倒的に子どもの回復力は早いとはいえ、それでも週6も練習していればどこかしら疲れが残っていたり、痛い部分があったりします。
その判断はこちらでも動きをある程度見ればわかるので、無理のないトレーニング量に変更して対応します。
そして、1.で触れたように、回復力も含めてなるべく本人が自分の体調がわかるようになってほしいので、トレーニング前には必ず体調はどうか?痛いところはないか?を伝えてもらうようにしています。
最初のうちは、こちらからの問いかけ確認に「大丈夫です」という答えで終わらせてしまう子がほとんどですが、毎回レッスンの冒頭に確認していると、何度か目にはちょっとした痛みがある、ここが気になるなど、自ら伝えてきてくれるようになります。なので、この確認は本人にとっても教える側にとっても、とても大事な確認です。
なお、ふだんの練習量が増えたときでも基礎トレーニングは少ない回数でもいいので継続はしたほうがいいと思います。基礎トレーニングはその名のとおり、すべての動きの基礎となるトレーニングなのでおろそかにせずに継続したほうが結果的にパフォーマンスを高めてくれると思います。(ただし、疲れているときは無理しないのが前提)
以上、2021年10月現在で今年新たにお申し込みいただいた方のご紹介でした。
2022年版はこちらです。
★プライベートレッスン(パーソナルトレーニング)の体験(有料、60分)にご興味のある方ははこちらから受け付けています
★写真・動画掲載の許可をいただいているCさんとRさんのレッスンの様子はこちらの記事でもご確認いただけます。
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