Y字バランスのコツ ー ①軸足の位置は力のつりあいを考える

Y字バランスをするときには柔軟性を上げる以外に主に3つのポイントがあります。※I字バランスも基本的には同じです

  1. 軸足の位置
  2. 体幹
  3. 脚の筋肉

どれもY字にキレイに脚をキープするのに必要なポイントです。

今回は1.軸足の位置について解説していきます。

キレイに、力任せではなく、効率的にY字バランスができるようになるコツなので、ぜひご一読下さい!

一番下にまとめ動画がありますので、動画を先に見たい方は一番下へ!

練習してもなかなかY字でキープできない、足元がすぐにグラつく・・という方は軸足の位置がズレているからかもしれません。

ポイント① 軸足の位置は重心と一直線上になるポイントで立つ

こちらの写真のように、体の重心となるお腹の真ん中あたりと、軸足になる足の位置がまっすぐになるように置く。

それぞれの点を結ぶと一直線上になるように。

なぜ、このようにセットしなければならないかというと、体が重力によって引っ張られる力(以下、重力)と、床に接している足元から受ける垂直抗力(以下、抗力)という力が、双方つり合わないと脚を上げづらいからです。

力がつり合うとは?

力のつり合いとは、一つの物体にはたらく力がバランスして、力がはたらいていないように静止している状態をいいます。

たとえば、300gのタンブラーがテーブルの上で静止できているのは重力に対して同等の大きさの抗力(反力ともいう)を受けているからです。

人が立ったり歩いたりできるのも同じ。

宇宙飛行士が宇宙に行ったときの中継はみんな浮いてますよね。無重力空間では重力がないので反対の力である抗力(反力)もないので静止できない。

これは、物体に対して力を加えた場合も同じです。

物体に対してはたらくそれぞれの力が同じ作用線上にあると物体は動かないという状態です。

図で示すとこう。

力を加える部分は、お互いの力がはたらく作用線が一直線になる位置。

次に、つり合わない状態の図はこちら。

お互いの力がはたらく作用線がズレているので物体に回転しようとする力(モーメント)がはたらき、回転する。

マットを左右同じ位置で押すと動かない、異なる位置で押すと回転する。

ちなみにこの原理を使っている身近なものは水道の蛇口。

最近はこのタイプはあまり見かけないかもしれませんが、親指と中指から加わる力の作用線がズレているので、蛇口は回転します。

軸足とお腹の位置がズレてると脚が倒れやすい

本題に戻ります。

Y字バランスをするときに、体の重心にはたらく重力と足が接してる部分にはたらく抗力の作用線がズレると、重力部分に回転しようとするモーメントかはたらきます。

そうすると脚は落ちやすく、軸足も安定せずにグラつきます。

軸足と重心の位置がズレても、体幹筋や上げてる脚の筋肉が強ければ、Y字をキープすることはできますが、余分な力を使うことになるので筋力を消耗してしまいます。

また、足元が不安定になるので足首に余分な負荷がかかりケガの要因になります。

ということで、Y字バランスを練習するときにはまず軸足とお腹の位置が一直線上になるように意識しましょう!

Y字バランスが上がるようになるためにはある程度の柔軟性が必要になりますが、キープをするには今回書いた軸足の位置以外に、体幹筋の強化と脚の筋力アップが必要です。

具体的なトレーニング方法はこちらの記事をご参考ください!

もっと詳しく知りたい・・という方、16歳以上の方はこちらの時間帯でレッスンできます。

こちらもぜひ参考にしてね

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