自信を持つことが大事だったり必要だったりということは頭ではわかっている。
けれど実際、自分を信じるというのはとても難しいことだと感じています。
ネガティブ思考にちょっと寄りがちな私は、自分に自信を持つということがとても苦手です。
瞬間的に「自分は大丈夫!」と思うことはできても、どこかで自分を信じ抜くことができていない。
「自分で自分を勇気づけても結局うまくいかないこともあるのでは・・」
と、この先に待ち構えるであろう漠然とした不安を拭い切ることがどうしてもできませんでした。
そしてそれを「仕方のないこと」と済ませていました。
性格なのだし、無理やり思い込むことができなくて、かえってストレス感じているのも変だなと。
でも、会社員から自営業になってからは、自分を信じることができないというのは結構ツライと思うことが多くなりました。
なぜなら、やることなすこと上手くいかないことのほうが多いからです。
そうするとどんどん気持ちは落ち込み、精神的に参ってしまう。
これはいかんな、と思っていたときに、「ハッ」とする言葉を聞きました。
「Asia’s Next Top Model」というfoxチャンネルの番組をYoutubeで観ていたときの話です。
アジアの各国から選ばれた14人のモデル達が、毎週出される課題(撮影ショット)を順位づけされ、最下位者は脱落、毎週勝ち上がっていったモデルが優勝者となるコンペティション番組です。
番組を見ることで写真の撮られ方や歩き方の勉強にもなるので、数年前にシーズン3をテレビで観て以来、すっかり番組のファンです。
現在、シーズン6をやっていてyoutubeで観ることができます。
https://www.youtube.com/user/AsNTM2
番組では過去に優勝したモデルさん3名がメンターとなって、モデルをフォローするというスタイルを取っています。
そして先週放送されたエピソードで、とあるメンターが自信を無くしているモデルに対して次のような言葉をかけていました。
“When you want to be a top model,you need to believe in yourself.
If you don’t believe in yourself, how do you make everyone believe in you?”
「もしトップモデルになりたいんだったら自分を信じること。
自信のない人が、どうやって他の人から信じてもらえるの?(あなたの何を信じろというの?)」
こういわれたモデルは、ここ2週間くらいの撮影がうまく行かず、脱落するかしないかのギリギリライン。
相当、自信をなくしていた状態のときに言われたわけです。もう、何をどう表現したらいいのかわからない状態。当然、写真もイマイチ。
これを観てたとき、ちょっと自分と重なってたこともあって、メンターの言葉がとてもスッと入ってきました。
正確にいうと、上記のような考え方はどこかで理解はしていたように思います。でもなんというか、心の底から「そうだよね」とは感じられずにいました。
でも、どん底の悲壮感が漂うモデルの映像と相まって聞いた言葉のせいか、「これは、本当にそうなんだ」と思うことができました。
映像を見ながら、自分が自分を信じられないと、自分を纏っている空気もどんよりした感じになるんだということをしっかり認識できました。
この言葉を聞いて、やっぱり自分に自信を持つようにがんばろう、と改めて思いました。
自分が信じていないのに、他の人が自分を信じてくれる、なんて都合のいいことは世の中ないんですよね。
逆を考えればすぐにわかる。自分は、そういう人を信じられますか?
でも、むやみやたらに漠然と「自信を持つ」というのは、またいつか心が折れてしまう日が来るのでダメだと思っています。それではいままでと同じ。いつまでたっても自分を信じ抜くことができない。
「根拠のある自信を持つ」ことが必要。
わたしなりに考えている「根拠のある自信を持つ方法」は次の2つです。
①他者と比べない、目標とも比べない
他者と比較するという考えはまず捨てることにしました。
頭では分かっていても、つい、そういう考えがよぎるので難しいけど、とにかく他者と比較しない。
そして、他者とつい比較してしまう背景には、自分の目指す目標があるからだと思いました。
なので、目指す目標に対して現状を比較するのも止めました。
もちろん明確な目標があるのはいいことですが、いちいち比較して「まだ全然足りない・・」と落ち込むのであれば、比較しないほうがよっぽどいいな、と。
わたしがやりたいと思うこと、サービスを届けたいひとに届くようにがんばる。ただそれだけ。
この先、何がどうなってどういう将来像があるのか、とかは、今は考えないようにしています。
②「自分のいいところ」を根拠にする
自信を持つといっても「何を根拠に?」という疑問を常々、感じていました。
しかも、その根拠は自信を持つことに論理的な繋がりがないと納得できない、という面倒くさい考え方をしていました。
たとえば、ダンスの大会に出るときも
「可能な限り時間を割いて練習したし、課題になるところも最後まで練習して克服できたから大丈夫!」
と思う自分がいる一方で
「でも上位に入るためには、あの部分が上手くいかないと難しいし、練習たくさんしたからって自己満足かもだし上位に入れる根拠じゃないし・・」
みたいに思ってしまう自分もいました。
理路整然と、これこれこういう根拠があるから自信を持てる、とキレイに考えたい。
けど、実際は根拠が自信につながっていようがいまいが、結果には全く関係ないことが多いんですよね。
なので、こういう考え方も捨てました。
その代わり、自分のいい部分を常に「自信の根拠」にしています。
誰しも必ず絶対に「いいところ」はたくさんあります。自分をしっかり見直せば10や20は絶対にあります。
そのなかでも、「これは特筆していいところだ!」と思う部分を自分の自信の根拠にする。
わたしの場合は、”転んでもタダで起きない” と ”ひとの良い部分をすぐに見つけられる” です。
”転んでもタダで起きない”というのは失敗したときという意味だけでなく、これまで経験したこと全てから必ず何かしらの学びを得られています。「あぁ、あれはムダだった」と思わず、無理矢理にでも自分の知らなかったことや何かしらの気づきを得られる習慣がついています。
それは大それた経験だけでなく、たとえば、たった数時間だけ手伝ったような仕事でも、です。
”ひとの良い部分をすぐに見つけられる”は、もともとは、ひとの嫌な部分を見ないようにしたい、という気持ちから発生した習慣です。
あの人なんか合わないな・・とか、ああいう部分嫌だな・・と思ってると、ひと付き合いがどんどん狭まる。でも、その人は変わらないし、そもそも、自分が合わないだけで相手は何も悪くないわけで。
ならば、良い部分だけを印象に残すようにしよう、ということが習慣になり、ひとの良い部分をわりとすぐに見つけられるようになりました。
こんな感じで、根拠のない自信ではなく、根拠のある自信を持つ。
自分にとってストレスを感じない、すでに習慣になっている「いいところ」があれば、自分が思うことを実現できる。
いまはそんな風に考えられるようになりました。
根拠のある自信を持ちたい方、ぜひ、こんな風に考えてみてください。
「自信のなさ」が、自分を取り巻く空気に表れてしまうのはもったいないですよ!