何年か前に見たマールボロのパッケージに書いてあった
「二兎を追う者だけが二兎を得る」
最近この言葉の良さを実感しています。
私のようにカネなしコネなし発信力なしの普通の人が経営するなら
この精神は必要でないかと思うのです。
カネなしコネなし発信力なしが経営しようと思ったら、二兎追うものは一兎も得ず、なんて言葉は記憶から消去した方がいいな。
一個のサービスの結果だけ追い求めたら気が狂っちまう。— モルト (@molt_warehouse) 2017年6月12日
一兎を追いかけるリスク
マールボロのパッケージのフレーズは
「二兎を追う者は一兎をも得ず」
ということわざをアレンジしたもの。
欲張って両方追い求めてもどっちも中途半端になって結局どちらも得られないという意味。
めっちゃ謙虚でいかにも日本的な感じがします。
経営をするにあたっても、まずは最初のサービスで売上見込みを立ててから次第に拡大、
というのがスタンダードな考えだと思います。
私のようになんとなく会社員をある程度やってきてから事業を立ち上げる人なら、
なおさら無理して欲張らないように考えがちだと思います。
当初は私もそのように考えていました。
しかし、結果がでない日が続くのを前にそんなことは言ってられません!
起業したてというのはとにかくいろいろな部分が不安定。想定通りに行かないのが普通。
例え最初に立ち上げたサービスが上手く行ってたとしても
二兎、三兎、と追い求めてリスク分散をしたほうが良いと考えています。
一兎はリスクです。
2つ、3つと考える方が思考にも行動にも幅が出る
そういえば、とあるタレントさんは「二兎を追うと3兎目が現われる」と言ったとか。
まさに、素晴らしい考え!
経営も同じで一つのサービスに執着し過ぎると、考えが煮詰まって何も進まない、ということが発生します。
しかし2つ、3つと追いかけていれば、まずは一つ一つの時間が限られるため集中しやすい。
また、異なるサービスを検討することは多くの視点をもつので、結果的に思考の幅が広がって突破口ができます。
あれこれチャレンジしていると周りの人も
「なんかまたいろいろ始めたみたいだね」「こういうことももしかしてできるの?」
と仕事に繋がる話が舞い込むこともあります。
一つをしっかりやり遂げる、と固執してしまって時間だけが過ぎてく・・・、というのは避けたいですね。
二兎を~と恐らく対極にある「二足の草鞋を履く」の精神で、何足もの草鞋を履きましょう!
やってはいけないこと
とはいえ、あれこれ手を出せば中途半端になることも増えてきます。
というか、だいたいが中途半端になります。
そういう状態で全てに結果を出そうと試行錯誤していかなければならないのですが、
絶対にしてはいけないことがあまります。
人の信頼を裏切るような行為をすること。
いくつものサービスをやり始めると
想定して予定していたことでも必ず何かしらの抜け漏れが発生します。
それが人との約束や度重なるリスケ、あるいは修正依頼、のようなものは確実に信頼を失う。
もしそれをしてしまった場合、さらに最悪なのは自分の大変さを言い訳にしてしまうこと。
相手にとってはこちらの事情など知ったことではないのでさらなる不信感になります。
それだけは絶対に止めよう!!
追いかけるのに夢中になりすぎて大事なポイントを見失わないように
全体を管理することも大事です。
自分の器を大きくすることをしなければ大きくなれない
私は基本的に「自分の手のひら(器)以上のものは持たない」という考えではあります。
無理しても持てずに落とすだけだから。
けれど、そのままではいつまで経っても手の大きさは変わらない。
それはつまらない。
ちょっとずつでも大きくできるようにやれることは次々に挑戦していこうと思っています。
まとめ
資本も人手も少ない個人企業は事業が軌道に乗るまで時間がかかる。
きっちりやることも大事だけど2つ、3つと考えられるサービスは同時に取り組む。
でも、信頼を失うことがないように、さじ加減に注意!