2017年6月でスタジオ運営が2年目に突入します。
1年目を振り返って思うことを、つらつら書いていきます。
前回は集客について書きました。
計画を恐ろしく大きく下回り悪戦苦闘してます、という内容です。
集客が厳しいイコール売上も厳しい。
ということで
今日は資金について書きます。
運転資金の見込みは4~5ヶ月程度
事業計画を立てる段階でかなり保守的に売上予測を立てていましたので、当然、資金予測もかなり辛めに考えていました。
とはいうものの、私は普通のサラリーマンだったので、事前に準備できる資金も大した金額ではありません。
スタジオの設備投資を最低限に考えてもかなりの金額、その他諸経費を入れると資本金以上の初期投資がかかるため、足りない初期投資分と運転資金を合わせて公庫と友人から借入ました。
運転資金の見込みはどれほど考えておけば良いのか、借入を多く見積もりすぎて公庫の審査が通らなければ意味がないので、最終的には4~5ヶ月程度にしました。
が、
やっぱり甘かった。
家賃は3日で稼げ、という言葉がありますが
ほど遠い、遠すぎるっ。。
追加融資を申し込むものの満額は決済されず
このままではヤバいと思い、
オープンから3ヶ月目に入る時に追加融資を検討しました。
計画と離れ過ぎていて公庫での追加融資を受けるだけの説得をするのは難しいだろうと考えたので、他からの調達方法を検討し、最終的には利子の一部が補助される区の融資にしました。
といっても、区は斡旋するだけで保証協会が保証人になり近隣の金融機関が融資をする、という形態です。
追加融資に必要な事業計画を再度作り直して審査に持ち込むのですが、
はっきり言ってこの計画は融資を受けるためだけに作るようなもんです。
融資を受けるために区の融資アドバイザーに言われた通りに
新たなサービスを開発して、売上を立てるための必要な施策や営業活動計画を練り、プレゼン資料を作ります。
しかしどう見ても数字は現実離れしている…
元々計画を大幅に下回っているのに、たった数ヶ月で元の計画以上の売上が立つわけないじゃん!
だいたい営業活動計画、どう見ても私一人で動けるキャパ超えてるし!
そんなにスムーズな販路開拓ないっしょ!
という状態。
とにかく計画は計画、と割り切り
今度は余裕を持った運転資金を見込んで申し込みました。
が、返ってきた回答は
満額は無理
あぁ、ついにここまでぇぇっ・・
保証協会の担当者からは
「ちょっと実績が無さ過ぎて、せいぜい出せて申し込み額の4割くらい、それでがんばってよ」
という感じでした。
(実際の表現はもっとオブラートに包まれてましたよ、もちろん)
いやー、実績がないから申し込んでるだし!
という気持ちでいっぱいでしたが、ゼロよりはマシと切り替えるしかありませんでした。
資金調達は徐々にで良かった
追加融資を受けてからも相変わらず厳しい状態は変わりません。
しかし、融資について学んだことがあります。
最初の融資のタイミングでガッツリ借りていなくて良かった、ということです。
もし仮に最初の融資でかなりの借入で審査が通ってしまっていたら、事業計画に引っかかりもしない現実を目の当たりにして、予定にない広告宣伝などをしてしまったかもしれません。
お金をかけなくてもできる工夫を検討することもなく、目先の効果に捉われて無駄金を使っていた可能性も否めません。
無い袖は振れない。
なきゃ無いなりにできることを捻りだす、そういう行動が大事なんだと感じました。
また追加融資の際に考えた新しいサービスは、その後、結果的に実績を作ることができ、今後メインで展開したいサービスとなりました。
お金があったら生まれてなかったサービス、と考えると、カツカツ状態で思考する大事さを学んだような気がします。
メンタル的には苦しすぎるけど。
その他の調達方法
資金を調達するということは、借入以外にも手法はあります。
知人や友人に投資してもらう、クラウドファンディングをやる、とかも一つの手です。
私はこの方法を上手くイメージすることが出来ずに、この時は深く検討しませんでしたが。
その代わりに取り組んだのが
身の回りのものを現金化すること、
自分で他から稼ぐこと、
つまりネットオークションとバイトです。
オークションはそもそも身の回りに金になりそうなモノが大してなく(私はあまりモノを溜め込まないタイプ)、数回やって今は取り組んでません。
バイトは今でも継続しています。
100万なんてあっという間
まだ会社員の頃、事業を開始しようかどうか悩んでいた時に、とある経営者の方に相談したことがあります。
その際に「資金なんてあっという間になくなる、100万なんてあっという間」と言われました。
その時はアタマでは、そうなんだろな~と理解していたつもりですが、
ホント身にしみた一年です。
まとめ
【現実は理想に相当遠い】
計画は最悪なくらいのシミュレーションでちょうど良い、コレ大事。
金が無ければ無いなりにアイデアが出てくる。(と信じてひねり出す)
むしろ、そういう状況こそ経営センスを磨くチャンス。(って、今ドヤって言えるほどの実績ではないんだけどね)