スタジオでは集客ツールの一つとしてプラットフォームを使用しています。
具体的にはストアカです。その手数料が6/20付けで変わりました。
手数料値上げの背景から集客ってやっぱり難しいんだと改めて感じたのでまとめました。
手数料率の値上げ幅
ストアカの仕組みは何かを教えたい人と教わりたい人をマッチングして手数料を得るというもの。
通常15%が基準で、ストアカ独自の先生評価に基づくバッジランクや
リピーター生徒からだと手数料率が逓減するなどあります。
地道に教えて信用を積み上げて、かつ、生徒がリピートしてくれたら手数料率は下がるという、ごく普通の仕組み。
この手数料率とバッジランクの基準が変わりました。
変更後の手数料は基本20%に変わり、これまでの15%から5%アップ。
しかも税込だったのがプラス消費税込みだったのが別税となったのでその分もアップ。。
バッジランクは、これまでの基準に生徒からの評価レーティングと過去6ヶ月以内に3回以上開催という制約条件がつきました。
これにより上のランクだったのにダウンする先生もいます。
また、「ストアカに掲載したよ」と自分のSNSで拡散しそこから予約が入った場合(セルフシェア)は
手数料率10%という仕組みが追加されました。
つまりセルフシェアすれば手数料率は下がるよ、ということ。
値上げの背景
このような背景についてストアカからの説明文書は下記でした。
ロイヤルユーザーの割合が増えて、このままいくと長い目で見た時にこれまでの価格設定にムリがあったのか
今後何らかの大きな投資を考えてなのかはわかりませんがとにかく厳しいということのようです。
また、セルフシェアについての言及は
とあります。
それなりに知られているストアカでさえ、単体で集客を募る難しさが垣間見れます。
手数料率変更の影響
私は手数料率もバッジランクの変更も、痛くないと言ったらウソになるけど仕方ないことだと受け止めています。
ただし、私は昨年からのユーザーなのでそう思える、というところもあります。
自力で集客する厳しさを考えれば、
そして、来店行動までつながるのかも分からないのに広告料を払うことに比べれば、
すでにお客さんがいるところに掲載無料で成功報酬型の手数料はかなりありがたいです。
また、クレジット決済があるのは、キャンセル日時を過ぎたドタキャンでもお金の部分は担保される。
やっぱりドタキャンも一定数あるのでそれは助かっている。
最近では手数料要らずでカード導入できる方法も増えたとはいえ、
いろいろなことを考えると自分のところで予約段階でカード決済みたいな仕組みは入れづらい。
ストアカの運営が立ち行かなくなるのはウチにとっても痛いわけで、適正価格に見直しは止む無しかと。
しかし、初期ユーザーでコツコツ積み上げて最高ランクの方は5%からいきなり20%ですからね、しかもプラス消費税。
かなりキツイはず。。心中察するに余りある。
習い事に関してお客さんを集める難しさ
こうも大幅に変更する背景は、やはりそれだけ人を集めて対面で教える難しさがあるのでしょう。
ストアカには、ウチのような運動系だけでなく、幅広いジャンルの習い事、面白そうな講座がたくさんあります。
150講座、8,000人の先生が登録してるようです。
(参考:バク転や化粧講座、「ストアカ」に自称先生8000人 )
価格は様々ですが、比較的利用しやすい価格帯のものが多く見られます。
なので、関心のある人が一定数いるであろうジャンルの習い事もたくさんあるはず。
しかし、そういうジャンルがありながらなぜこんなに難しいのか?
私なりに感じているのは
- 人の心は変わりやすい
- ラク、リスクがないほうに流れる
- みんながみな成長を望むわけではない
この3つが特に強いと思ってます。
やりたい!と思っても翌日にはテンション下がってるマジック
スタジオ運営をするようになって人の心の変化の早さを意識するようになりました。
人は「やりたい!」と思った時がモチベーションの最高潮、あとは下がるだけ。
自分の過去を振り返っても
- 英会話教材の購入
- 意識高い系のセミナー申し込み
- 料理レシピ本の数々
などなど・・
やりたい!と思って購入なり申し込みしたのに結局モノにできなかったことなど数知れず・・・
若い時ほどその数は多く、年齢を経るごとに無駄な時間とお金は使わないようになってきてます。
「何か面白そう」「楽しそう」そう感じた瞬間が一番すぐに取り掛かれるモチベーションで、
時間と共に急速に萎えていくのではないかと想像しています。
ラクでリスクのない方に流れる
なんだかんだ時間を確保して出かけるというのは、やはり億劫というのが深層心理にあると思います。
本や動画で学べることは、そっちのほうがラクだしお金も移動時間もかからない。
ダイエットグッズを買えば家で毎日できるし、お金も移動時間もかからない。
これがごく普通の感覚です。
成長意欲が強い人はどれだけいるのか?
自己啓発本や自己投資の意識は高まっている風潮にかんじますが、実際のところ
成長欲求がものすごい強い人は一定数しかいないんじゃないかと思います。
習い事は自己投資の一つの手段ですが、これやってみたい、何か身につけたい
と思っても前段で書いたように、
行動する億劫さを前に成長したい気持ちは削がれている人が多くいるのではないのかな、と感じます。
まとめ
それでも日常生活に関係の深いジャンル(ex.食事に関すること、ビジネススキル)は少しは集客がしやすいのでしょうが、
トータル的には習い事の集客は宣伝に力を入れようが、割引クーポンを作ろうが
とにかく難しい!
この一言に尽きる。
今回の値上げ、穿った見方をすれば、理由は違うところにある可能性ももちろん考えられます。
スタジオで一緒に働くインストラクターも「先細りなやり方だよね」と感想。これには同感。
おそらくそう思った先生ユーザーも結構いるのではないでしょうか。。。
ユーザーにそんな風に思われるリスクを取って、敢えて大胆な変更をした裏には余程の事情があるのでしょうか・・。
あるいは、ストアカは6月が決算月みたいだし。いろんなとこから資金調達してるし。
見た目を変えるには一番手っ取り早いところに手をつけた?とか考えてしまいます。
(そう思わせる要素は、この通達をする際の対応のまずさにもありました。その話はこちらに書きました)
最後はちょっと愚痴のようになってしまいましたが、今回はここまで。