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法人口座開設、三井住友銀行の事例

投稿日:2016年4月5日 更新日:

こんにちは、モルトです。

先月、会社登記が完了し、銀行の法人口座も無事先週、開設できました。

私は、三井住友銀行で口座を開設しましたが、比較的スムーズ(4営業日)だったので、その流れを説明します。
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その前に、法人登記の流れについて記事にしていないので、先に書いておきますが、法人登記完了後は、すぐに印鑑登録を済ませておきましょう。

 

法人口座は断られるケースもある

最近は、振り込め詐欺などを未然に防ぐために、口座開設の審査そのものが厳しくなっています。

会社員時代、大手銀行の内部でお仕事をさせていただく機会がありましたが、「こういう場合には謝絶」というマニュアルがしっかりありました。記憶をたどって参考までに記載すると・・

  • 資本金の金額が極端に低い
  • 会社の代表者本人の来店でない場合、なぜ代理者の来店なのか理由が不明確の場合はNG
  • 事業内容が「コンサル」「ネット関連」「エネルギー開発」などはしっかり事業内容を確認すること
  • いかにも「銀行慣れ」している、「よく知っている風」な様子は注意深く観察

など、具体的かつ事細かに基準があるようです。

とはいえ、純粋に事業を考えていて、常識的な身なりで申込み行けば、断られるケースは少ないのでは?と思う内容だったので、あまり心配しなくても良いと思います。

 

どの銀行、支店を選ぶべき?

法人口座を開設する場合、基本的にどこの銀行でも支店でも良いのですが、銀行の審査をよりスムーズに通すのであれば、「会社の本店所在地と同じ区域内」にするほうが確実です。

本店所在地と事業所が異なる場合には、事業所と同じ区域内で口座を持ちたい合理的な理由が説明できれば大丈夫と思います。例えば、日々、現金売上がある店舗だから、毎日入金する必要があるとか。

 

個人口座の銀行と同じ銀行を選ぶ

本店所在地と同じ区域内にいくつか銀行がある場合、一番近い店舗、各種手数料や口座管理料が安いところ、など比較対象があるかと思いますが、もし、自分の個人口座を持っている銀行があれば、そこの銀行で作ることをお勧めします。

理由は、審査を通しやすくするべく信用度を上げるためです。

個人口座に、以前働いていた会社からの給与振込や家賃支払いなどの履歴があれば、法人口座を作る代表者の人柄が多少なりとも見えます。

全く取引実績のない銀行で申し込むより、個人としての実績があれば「犯罪目的に利用するのではない」ということを担保できる材料になります。

私もいくつかの銀行に口座を持っていますが、個人口座で給与振込、家賃支払い、カード支払い等、毎月決まった定型の取引だけの銀行を敢えて選びました。

 

信用金庫や信用組合が開設しやすいとは限らない

口座を開設するにあたって信用金庫や信用組合の方が口座を開設しやすい、という情報をネットで見かけたので、実際に近くの信用金庫に問い合わせてみました。

担当の人の回答では

「外から見て店舗のわかる看板の設置があったり、内装工事にとりかかかっている状態であれば当行の営業担当者が御社にお伺いさせていただいて、申込の手続きをさせていただきます」

とのことでした。

 

私の場合はまだその段階になかったので、当然ダメ。

店舗を持たないタイプの会社、例えば自宅を事務所にしていなど、そういう場合も営業担当者が伺う、というような口ぶりでしたので「事業の実態をきちんと目視で確認したい」ということなんだと思います。

なので一概に信用金庫や信用組合がスムーズというわけではないかと。

ちなみに、ネット銀行は都市銀行と比較して、手数料は安い&審査も通しやすいみたいですが、私は候補に入れていませんでした。

今後、個人のお客さんから振込をしてもらう可能性もあり、ネット銀行だとお客さん側が利用しづらい場合もあるかな、と思いましたので。

 

提出した書類( 仮受付 )

三井住友の場合は、まず仮受付段階で次の書類が求められました。ちなみに、アポ無しで大丈夫です。

  • 定款
  • 履歴事項全部証明書
  • 印鑑登録証明書(法人)
  • 代表者の身分を証明できるもの(運転免許書など)
  • 登録用銀行印

以上を持参して、窓口で必要書類を記載して終了。10分足らずです。

担当の方からは「正式に申し込めるかの判断は2週間くらいいただく、お断りするケースもある」とのことでしたが、OKの電話連絡があったのは、3営業日後でした。

 

提出した書類(正式に通帳を作るとき)

そして正式に申し込む際に持参して欲しいといわれた書類はこちらです。

  • 履歴事項全部証明書
  • 印鑑登録証明書(法人)
  • 代表者の身分を証明できるもの(運転免許書など)
  • 登録用銀行印
  • 給与支払事務所等の開設届
  • 法人設立届出書

下の2つが新たに要求されましたが、これは、法人登記完了後に税務署に届け出をする書類です。税務署の受付印が押されたものでないとダメです。

知り合いの会計士さんに聞いたところ、以前は口座開設時に求められるような書類ではなかったようですが、犯罪防止のために強化されたのかもしれません。

税務署がOKしてるなら大丈夫でしょ、みたいな感じでしょうか。

 

まとめ

ということで法人口座を速やかに開設するまとめです。

  1. 法人登記完了後、すぐに印鑑登録をする。
  2. 印鑑登録証明書、履歴事項全部証明書を準備する。
  3. 速やかに税務署に法人設立届出書、給与支払事務所等の開設届を持参して受付印をもらう。
  4. 申し込みたい銀行の店舗へ仮受付に行く


3.が遅れてしまうと、1週間以上かかると思いますのでお忘れなく!

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(旧HNはモルト) 会社員を経て2016年より独立。エアリアルフィットネススタジオWeBA(ウィーバ)を運営。 これまで経験したこと、起業にまつわるアレコレ、日々の仕事、趣味など発信していきます。ブログについてはこちら