こんにちは、モルトです。
今月、そういえばセミナーに参加してたわ、と思い出したので、備忘録兼ねてその話題を今日は書きます。
参加したセミナーは、コレ。
「ビジュアルトレンド2016、新しいビジュアルコミュニケーションの形」
日経デザインとゲッティイメージズジャパンが共同で開催したセミナーです。
講演3つとパネルディスカッションのプログラムでしたが、講演の一つ、映像ディレクターの柳沢翔氏のお話が良かったので、その内容を書き記します。
なお、私は動画制作やクリエイティブ広告についてド素人なので「役立ったわー、勉強になったわー」と思いましたが、その道の人からしたら、そうでもないかも?と最初に書いておきます。
柳沢翔さんって?
柳沢翔さん、このセミナーで初めて名前を知りましたが、結構有名なCMの映像ディレクターらしいです。資生堂のCMとか、Google Nexus7のCMとか一度はご覧になった人もいるのではないでしょうか。
・資生堂High School Girl?
https://www.youtube.com/watch?v=5n3Db6pMQ-8
・Google Nexus7
https://www.youtube.com/watch?v=EKHWO_PX33Y
最近では「星ガ丘ワンダーランド」という映画を手掛けたようです。ご本人曰く、「某映画サイトでの評価が低くて眠れない日が続いている」とおっしゃてたので、映画の方は、これからの人なのかも。
で、この柳沢さんのセミナーのメインテーマが「心を動かす映像の描き方、表現術」と発表されていましたが、ざっくり言うと、面白い動画はどうやって作るか?ということでした。
脳に負担を書けない
柳沢さんの言葉を借りると、
「クリエイターとはいえ、体調やバイオリズムにより仕事が進まないときもあるけど、それを言い訳にはできない」そうなので、「型を作っておく」そうです。
型とは、公式みたいなもの。 脳に負担をかけずにとりあえず一定の型に当て込んで作品を作る。そしてそれを客観的に見て判断して修正を加えていく。
では、その型とはどんなものか?というのが肝心なところだと思いますが、「驚きの個数×飽きさせない流れ」という風に言ってました。
驚きの個数は、CMの場合だと5秒間隔くらいで出していくらしいです。その驚きのスケール感を大きくしていくという流れ。
たぶん、資生堂のCMはそのパターンかと思われます。
流れだけだと飽きるので時には反転させる
もう一つ、「へぇー」と思ったのは、単純な流れだけだと飽きられてしまう場合もあるので、反転させることも大事と言っていました。
伝えたいことを「ゴール」に設定したら、それを反転させた表現を「スタート」に設定して、その間を埋めていく流れを作る。
Google
Nexus7のCMの例で説明すると、CMの序盤はダンスの「教え方」というスタートですが、ゴールは「楽しくなる方法」となっています。
「教育」という視点からスタートして、その反対の「遊び」というゴールで終わる流れを作り、その間を飽きさせないように埋めていく、ということのようです。
この反転を作る流れは、伝えたいことを単語にしたら、その対義語をひたすら辞書検索で作業的に書き出して型にはめていく、と講演では言ってました。
余談
ちなみに、Google
Nexus7のCMはカメラアングルにもちょっとこだわっていて、正面から撮影するような形ではなく、敢えて、盗み見しているような撮り方にした、そうです。
その理由は、Googleは、もともとCMを打つことに積極的でなかったらしいのですが、日本ではCMしないとなかなか認知されないのでCMを打つことにした。ただし、いかにも「広告」みたいなのはイヤなので、Googleの企業理念としての「リトルヘルプ(ちょっとした手助け)」を体現して欲しいという要望だったようです。
こういう広告の分野は勉強中なので、セミナーを聞いてプラスαを書けらいいのですが・・まだできない。
自分なりの型を作るのもそもそも難しそうなので、まずはマネしてやってみようと思っています。