こんにちは、モルトです。
先日、知人に「会社員と一番違うのは何?」と聞かれ、即座に「スピード感」と答えました。
知人からは「やっぱり一人だと、(進むの)早い?」という反応が。
「その逆、遅い」と回答すると、「それは意外ですねー」と。
私自身も、会社を辞める前は、一人で仕事したほうがサクサク進むものだと思っていましたが、
現実は違った!
というか、たぶん自分がこれまで経験してきたスピード感が早いということに気づかされた。
スピード感を持って仕事をできる環境に恵まれていたんだな、ということに改めて気づきました。
私が最初に入社した会社は、設立から数十年経過している、
どちらかというと昔ながらの会社だったので年功序列ののんびりした会社でした。
しかし2社目は、当時、イケイケのドベンチャー、3社目がコンサル会社だったため、
この2社で経験した仕事の感覚が影響しています。
特に2社目のベンチャーでは、営業もバックオフィスも遅くまで仕事、サビ残当たり前、
「今日できることを明日に延ばすな!」という体質が蔓延していましたので・・・
今の時代の表現なら、確実にブラックですね。
しかし、私もせっかちで結果を追求したがる性格、
そして当時は仕事をするのが楽しくてたまらない気持ちと体力を兼ね備えていたため、むしろ「いい環境で働けている」と思っていました。
がんばった分だけ、評価もされましたし。
コンサル会社に転職してからも、ベンチャーほどブラックではないにせよ
「結果が全て」という点においては一緒。
なので、とにかく早く進める、結果を出す、という意識は変わらずに仕事をしていました。
今にして思うのは、どちらの会社も自分ががんばっていただけでなく、
周りのひとも同じ意識で、スピード感で働いていたからこそ結果を出せたのだな、とつくづく実感します。
一緒に近くで働いていた人のみならず、他の部署や取引先への問い合わせや依頼したことなども、
すぐに回答をいただけたり、対応してもらえたのは、
「私」ではなく「会社」の看板があったからこそ、なんだと。
現在、一人で仕事をしているとはいえ、いろいろなひとに仕事を発注したり、
問い合わせをしたりということも当然あります。
その際、こちらの要望としてのスケジュール感は伝えるのですが、なかなかその通りにはいきません。
相手も当然いろいろな仕事を抱えている事情があるので、そこを考慮した依頼なのですが、
何度も進捗確認するのも悪いし、ゴリ押しもできないし・・、となると、ひたすら待つのみ。
仕事のスタイルや進め方は人それぞれで、早い人もいれば遅い人もいる。
ようやく慣れてきましたが、アタマで理解できても、「待つ」ということは大変だな、と思います。
ただ、事業そのものが、お客さんを「待つ」事業なのでいい訓練だな、とも思います。
お客さんを呼ぶための施策や工夫は、自分でドンドンやっていくとはいえ、
結果が出るまで「待つ」ということは避けて通れないことです。
このジリジリと焦れる気持ちに負けずに、冷静にメンタルを保つ、やれることをやることに努力するのみ、
それを今、訓練している真っ最中と思って耐えられるようになってきました。
「果報は寝て待て」、この言葉が最近、心にズッシリ響きます。