インストラクターとしての学び

ひとに教えるコツ:指示語は避ける

投稿日:2019年4月25日 更新日:

スタジオを作ってインストラクターをはじめてから約3年。

この3年のなかで文字通り、老若男女、7歳~70代にわたって600人近くの方と接してきました。

日々、お客さんに接して学んだこと、悩んだこと、気をつけていることなどを書いています。

今回のテーマは、指示語を避ける。

noteの記事(指導者に必要だと思う要素)でも書きましたが、ひとにしっかり伝えることを意識するとだんだん指示語を使わないようになります。

 

体を動かしながら説明をするというのは頭で考えるほどラクではないんだなーと常々感じています。

運動強度が低いものだったら(たとえば体をゆるめるようなストレッチとか)ならまだいいんですが。

ポールダンスの技とかってモノによってはやるだけでちょいちょい息が切れるので、技をつなげて連続した動きを教えるときはゼェハァ、ゼェハァしやすい。

(でもかっこわるいからなるべく息切れないように注意してる)

 

そして体を動かすのもエネルギーがいるなかで説明するとなると、ついつい「ここ、そこ、それ、この部分」など、指示語を使いたくなります。

なぜなら単語に置き換えないほうが圧倒的にラクだから。

「ここに力をしっかり入れて、そっちの足をこっち側に向ける!」

ポールに逆さまになって足だけで支えているような状態だと、どっちが右の足なんだか左なんだか一瞬分からなくなるし

上下も逆になるから正確に伝えるのはかなりエネルギーが要るので、つい、指示語だらけで説明したくなる。

 

でも、そこはグッとこらえて

「右ひざの裏側でしっかりはさむ、押さえつける。で、左足を後ろがわに倒す」

と、明確な単語に置き換えるように意識しています。

 

ひとが情報をどういうふうに理解し、記憶するのかは個々人によって違いがありますが

指示語で伝えるよりは明確な単語に置き換えたほうがお客さんの記憶にも残りやすいと思っています。

 

スポーツを習得するということは、最終的には自分で理解して自分で体に記憶させる必要があるので

「ここ、そこ、それ、あっち、こっち」では復習にならない。

なるべく自分自身で思い出しながらできるように、記憶に定着するやり方を実践しています。

 

わたし自身も思い返してみると、小さい頃に習っていたピアノのレッスンで先生から「ここをしっかりこうやって・・」と言われて

先生の手元は見ているけど覚えられなかった記憶があります。

わたしの場合は目から入る情報よりも耳から入る情報のほうが記憶に残りやすいタイプなので言葉で伝えられないとダメだったんですね。

 

 

あと、ひとに何かを教えることは会社員のときもそれなりに経験がありましたが、指示語についての意識はあまりなかったように思う。

スポーツを教えることは体の動きを伴うむずかしさもあって、たぶんひとの表情や反応にも敏感になっているのかもしれません。

 

何かひとに教える機会のあるひとは、ぜひ、指示語が出ないように意識してみてください!

 

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(旧HNはモルト) 会社員を経て2016年より独立。エアリアルフィットネススタジオWeBA(ウィーバ)を運営。 これまで経験したこと、起業にまつわるアレコレ、日々の仕事、趣味など発信していきます。ブログについてはこちら