パーソナルトレーニングに来ている子どもたちを見ていると、
「動きは悪くないのに、なぜか反応が遅れる」
「距離感が合ってなさそう・・?」
と感じることがあります。
フォームや筋力、技術だけでは説明しきれない違和感。
その背景に視力が関係しているケースもあります。
「メガネなしでも平気」は自然な感覚
視力が低い状態に慣れている子ほど、
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メガネは邪魔
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なくてもちゃんと見えている
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不自由を感じていない
と感じるものです。
これは決してわがままではなく、
その状態が「本人にとっての当たり前」になっているだけ。
私自身も、子どもの頃は視力が低いままスポーツをしていましたので、メガネを嫌がる気持ちはすごくよくわかります。
また、トレーナーという立場上、医療的な判断やコンタクト使用を強く勧めることはできません。
最終的な判断は、本人と家庭、そして医療の領域です。
それでも「見えていないな」と感じる瞬間がある
一方で、トレーニング現場で選手の動きを見ていると、
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合わせるタイミングが一拍遅れる
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ターゲットの物(または人)との距離感が安定しない
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反応が毎回わずかに遅れる
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無意識に動作が大きくなる
といった特徴が見えることがあります。
これらは「運動が苦手」というより、
情報の入り方が曖昧なまま動いているように見える状態です。
しっかり見えていないと、
判断に迷いが生じ、その分だけ動きに余裕がなくなる。
もし、練習を見守っているときに「なんとなく合っていないな」「反応が遅れているな」
そんなふうに感じる場面があれば、技術や努力の問題として考える前に、
「見え方」という観点があることを、頭の片隅に置いてみてください。
視力が低いお子さんの場合、
「なぜできないのか」と問い詰めるよりも、
「ちゃんと見えているかな?」という話題の出し方のほうが、
受け取りやすいこともあります。
親の言葉は、ときに煙たく感じられるものですが、違う切り口からの指摘であれば、耳を傾けてくれることもある。
親子の間にある信頼関係を前提に、一度、軽く話題にしてみるという選択肢もあると思います。
見えていないことで起きやすい悪循環
視力の問題は、単に「見える・見えない」だけでは終わりません。
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判断が遅れる
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無駄な力が入りやすくなる
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動作が大きくなり、疲れやすい
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集中力が切れやすい
結果として、スタミナ・反応・精度すべてに影響が出ることがあります。
フォームや筋力の問題だと思っていたものが、
実は「見え方」の影響だった、というケースもあります。
無理に勧めたいわけではありません
この話は、
「メガネをかけるべき」
「コンタクトにするべき」
という結論を出すためのものではありません。
ただ一つ、知っておいてほしいのは、
ちゃんと見えている状態で練習した経験があるかどうか
これは、競技人生の中で大きな差になる可能性がある、ということです。
一度でも「はっきり見える状態」で練習してみることで、
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動きやすさ
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判断の速さ
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疲れ方
が変わる選手もいます。
その変化を知ったうえで、どうするかを選ぶことは、決して無駄ではありません。
トレーナーとしての本音
私は、
できるだけ「しっかり見える世界」で練習してほしい
と思っています。
それだけでパフォーマンスが変わる可能性を自分自身が中学生のときに痛感しましたし、トレーニングの現場でも何度も見てきたからです。
視力は後回しにされがちですが、
競技力の土台の一つでもあります。
フォームや筋力だけでなく、
「見え方」も含めて環境を整える。
これによって、選手の可能性を広げることもあります。
◎この記事は以前noteに書いたものを加筆いたしました。
こちらは私の体験談をもう少し詳細に書いていますのでよかったら参考にしてみてください。
















