一輪車のビールマン、I字バランスのポイントをつかむ!(パーソナルトレ事例:小5~中1)

ビールマンポーズやI字バランスを地上でキープするのも大変ですが、一輪車の上でとなるとさらにむずかしくなります。

スタジオのパーソナルトレーニングで一輪車競技をしている児童・学生たちのそれぞれ課題は少しずつ異なりますが、一輪車の上で脚を上げたりバランスを取るときにどこに意識をおいたらよいか、スポーツバイオメカニクスの観点から考えて必要なトレーニングを実施しています。

 

地上との違い:①重心高が上がる

地上で脚を上げるときには重力に逆らう形になるので、上げた脚をキープするには体幹部で支える力以外にも、脚そのものの筋力が必要になります。

そして、さらに一輪車の上でとなると重力に引っ張られる力が一輪車の高さ分だけ大きくなるので、地上よりもさらに大きな支える力が必要です。

 

これは一輪車に限らず地上から上がった高さで行う運動全般に言えることで、たとえば、胸の下あたりの高さの鉄棒で逆上がりをするのと、それより高い、頭の位置にある鉄棒で逆上がりをするのとでは、高い鉄棒のほうが逆さまの体勢になりづらいのと同じです。

経験のある方は想像つくと思いますが、高いほうでは、腹筋や背筋をとても使う感じがあると思います。

 

 

地上との違い:②軸足の向きと支え方

このブログの他の記事でY字バランスやビールマンの体勢について軸足の解説をしていますが、地上で行う場合には、軸足の向きは正面にまっすぐ、お腹から真下に力を加えるように立つと軸足が安定するので脚を上げやすくなります。

↓通常のY字やI字バランスをするときのポイント

ところが一輪車の場合には、一輪車を内ももで支えていることもあって軸足のつま先がやや内またの体勢になるため、床よりは格段に上げづらくなります。

意識するポイントとしては、内側に向けたつま先と内ももに力を伝えるように立つこと、内またに向いている分、進んでいる方向によっては身体が外側に倒れやすく、とても大変な姿勢ですが少しでも内側に意識を置くと安定しやすくなります。

 

地上との違い:③前後方向に加わる速度

一輪車の演技中のポーズはすべて一輪車が動いているときに行うため、重力以外にも前方向または後ろ方向の力が加わっています。

走行中のスピードはポーズをキープする際の抵抗力になるときもあれば、身体を支える助けになる場合もあります。

たとえばアラベスクの体勢でバック走行するときには上げている脚が落ちやすく、前進方向のスピードに対しては上半身が落ちやすくなります。(抵抗力)

バックのときに上げている脚の高さが床と平行の高さより上がっていれば、バックスピードが上半身を支える助けになる一方で、脚は重力を感じやすい。

前に進むときには、脚が前進スピードの恩恵を受ける一方で、上半身は重力を感じやすくなります。

バックでは脚のつけ根と体幹部を意識、前進方向では背筋と下腹部を意識すると、素早くポーズ体勢が取れて、高い位置で長くキープできます。

 

スタジオでのトレーニングの一部ご紹介

一輪車の演技はペアで支えてもらったり、練習する環境(床材や湿度などでコンディションが左右される)によっては自主練がとてもむずかしい競技だなと感じています。

そのためスタジオのトレーニングも筋力や柔軟性アップだけでなく、なるべく一輪車の感覚に近い感じでトレーニングできるように工夫をしています。

 

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